気になる症状はありませんか?

下肢静脈瘤とは

下肢に血管がボコボコ膨れたり、浮き出て見えるようなことはありませんか?
これを下肢静脈瘤と呼びます。血液の逆流を防ぐ静脈の弁が正しく閉じないために、血液が逆流することで起こる病気です。
良性の病気ですので、治療をしなくても健康を損なうことはありません。しかし、自然治癒はしませんので、血管が目立ってくる見た目や、だるさ・浮腫み・痛みなどの症状が日常的に起こり、苦しめます。
これに対して当院では、レーザー治療・硬化療法・ストリッピング手術等日帰り手術を行っております。

下肢静脈瘤の原因

下肢静脈瘤とは

静脈弁不全となる原因・誘因で最も多いのが妊娠と立ち仕事です。妊娠では、1人目よりも2人目、3人目というように妊娠・出産の回数が増えるほど下肢静脈瘤になる割合が高くなっています。 この他に遺伝(家族に静脈瘤のある方は起こりやすい)や加齢も原因となります。

下肢静脈瘤と妊娠 出産

女性の場合妊娠すると、ホルモンの影響で血管の進展性が増加し、静脈は膨らみやすくなります。周囲を筋肉で包まれていない表在静脈はそのために拡張し、弁もひろがります。
そして弁が静脈圧の負担にたえられなくなると弁不全がおこります。

下肢静脈瘤と立ち仕事

立ち仕事が下肢静脈瘤の原因となるのは、人が立った状態でいるときは筋肉ポンプはあまり働きません。従って脚の静脈の中の血液が心臓に向かって昇って行くスピードが遅くなります。
一方心臓からは動脈を通って一定のスピードで血液が送られてきます。そこで、脚には寝ているとき、あるいは運動しているときより、多くの血液が溜まることになります。(血液のうっ滞)このことは静脈の内の圧の上昇をもたらします。静脈が拡張すると同時に弁が押し広げられ、逆流が生まれます。さらに進行すると弁が完全に壊れ機能を失います。

下肢静脈瘤と遺伝

下肢静脈瘤の発生には生まれ持った静脈の強さ、というものも大きく関与していると考えられています。体質というのは親から子へ受け継がれるものですから母親に静脈瘤があれば、子供もお産の時に静脈瘤が出る可能性が高くなります。
欧米の報告によれば静脈瘤の患者が肉親に静脈瘤を認める確立は70%以上とのことです。では静脈瘤は遺伝するのか?というと、まだそこまで結論に達していません。
民族的な発生率の差もあり、白人に多く、アフリカ、アラブなどでは少ないようです。

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤は下記のような症状がみられます。

外見で分かる症状

初期に病院を訪れる人の多くは、静脈がデコボコしており心配になり受診する方がほとんどです。

自覚症状

  • 脚がだるい・重い・疲れやすい・痛い
  • 脚が痒い
  • 脚がつる・夜間にけいれんする
  • 脚が張る・腫れる・浮腫む
  • 脚が熱を持っている

進行した静脈瘤

  • 湿疹が出来る
  • 色素沈着する
  • 潰瘍になる

下肢静脈瘤の合併症

皮膚の萎縮

静脈圧が動脈から毛細管に血液が入ってくる流入圧より高くなると毛細管の血液の流れは滞り、十分な酸素が行き渡らなくなり皮膚の栄養障害を来たし皮膚が薄くなり、弱くなり萎縮が起こります。

皮膚炎・湿疹

足首の周囲や静脈瘤の真上にできやすいです。

かゆみ

湿疹が無くても静脈瘤の上が痒くなります。

色素沈着

皮膚が弱く抹消静脈が拡張しているため、軽い打撲や虫刺され、などによって皮膚内や、皮下に出血しやすくなります。

下腿潰瘍

皮膚が薄くなり、傷がつきやすく、また皮膚の血液循環が悪いため潰瘍は治りにくく、難治性潰瘍となります。

表在性静脈炎

静脈に一致して皮膚が赤くなりヒリヒリ痛みます。水虫や潰瘍からバイ菌がはいります。

肺動脈塞栓症(肺梗塞)

太い静脈瘤内に血栓ができ、これがここにとどまらず、下大静脈から右心房から右心室を通って肺動脈につまり、血栓が小さければ、自覚症状はありませんが、血栓が大きく肺動脈を閉塞するような大きいものであれば、突然、呼吸停止、心肺停止となり、死亡することがあります。

下肢静脈瘤の日常での注意

下肢静脈瘤の症状を改善するために、以下の点に注意しましょう。

日中は

長時間の連続した立ち仕事などは避け、1時間に5〜10分は、足を心臓より高くして休息しましょう。
休息がとれない方は、足踏みをしたり、歩き回ったりしてください。筋肉のポンプ作用で血液の流れがよくなります。

夜間は

夜寝るときには、クッションなどを使用し足を高くして休みましょう。

足は

ささいな掻き傷・虫刺されなどが、色素沈着・下腿腫瘍の原因となります。静脈瘤のある足は清潔にし、外傷を防ぎましょう。水虫の存在にも注意してください。
また、妊娠時は特に、足のケアが大切です。

その他

体重のコントロールによって、症状が改善する場合があります。適正体重の維持に心がけましょう。